残暑が続いていますが、夕方は虫の声も聞こえ始め秋の気配が感じられます。
今年も8月は記録的な猛暑でしたが、子どもたちと室内遊びや水遊び、スイカ屋さんを楽しみました。10月25日には新しい行事のふたばフェスティバルがあります。保護者の皆さんと協力して実施予定です。ご協力をお願いいたします。
乳幼児期に一番大切なこと
《乳幼児期に一番大切なことは心の土台(基本的信頼・自己肯定感)をつくることです。学習はそれができてからで大丈夫》 園長 篠原 郁子
在園児と毎日、過ごしていて思うのは、心の土台がぐらぐらしている
お子さんが年々増えてきているのを感じます。
現在の日本は世界に類をみないほど引きこもりの子どもや大人が多く
その数は推計100万人以上とも言われています。
引きこもっている原因の多くは乳幼児期の
基本的信頼(心の発達の土台)の欠如といわれています。
幼い子どもの思いを受け止め共感すること
心の傷は深く自分も他人も信じられず、
他の子どもを攻撃したり噛みついたり物を投げたり、
保育室からいなくなってしまう、
保護者がお迎えに来ているのに、なかなか保育園から帰宅しない
(大人からみると問題行動ですが子ども本人は困っているサインです)
等があります。そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは『基本的信頼』の獲得(=生きる力の形成)です。
幼い子どもの思いを受け止め共感することです。
子どもは思いを受け止め共感することを通して母親(母親に代わる方でもOK)を信頼する。
そして自分と母親以外の人を信頼していけるのです。
乳幼児期に子どもの気持ちに十分こたえることで、そのあとの人生の基礎、
人間関係の基礎ができあがることを精神分析家のエリクソンははっきりと書いています。
どうか子どもの思いを受け止め、ぎゅっとハグや抱っこをお願いします。
自分をほめよう
お子さんを叱りすぎのお母さん「がんばっているね!」と自分をほめよう
子どものことを心配しすぎて過干渉になっているお母さん、
子どもを叱ってばかりいるお母さん、自分を責めていませんか?
「私はダメなママだ」と落ち込んではいませんか?
親が過干渉になるのは「こんな子どもに育って欲しい」という理想があるからです。
親ですから理想があるのは当然です。
でも理想に縛られて、子どもの望みが聞こえない、答えることができなくなってしまうのはなぜでしょう。
それは、お母さん自身が「もっと頑張らなくては!」という強い思いや
「もっと頑張ればよかった!」という後悔している人に限って教育熱心になってしまいがちです。
お母さん自身が「○○できない子は悪い子」
といったメッセージを自分の親から送られながら育ってきたのかもしれません。
「私は私、まあいいか」というのびのびした自己肯定感の気持ちがないと子育ても不安になりがちです。
力が入りすぎています。鏡に写っている自分の顔をのぞいてみてください。
ほら、子育てに頑張っているお母さんの顔が写っています。
ちょっと疲れているのは頑張っているあかし。
「よくやっているね」と自分で自分をほめてあげて下さい。
子育てで必要なのは元気・根気・のん気の3つの気です。
のん気が以外と大事です。
『かわいがり子育て』講談社 佐々木正美 参考